今回は介護食の通信教育について、みなさんにおすすめの講座をご紹介します。
介護食を学ぶ際、学校に通わずに好きな場所で好きな時間に学べるのが、通信教育の一番のメリットですよね。
とはいっても介護食の通信教育には、どんな資格があり、取得のために要する費用と期間はどのくらいなのでしょうか?
今回は介護食の通信教育を行っている講座の受講料、資格の難易度や科目などについて解説していきます。
目次
介護食に通信教育がおすすめな理由
介護食を学ぶのに通信教育が適しているのは、何といってもスキマ時間に効率よく学べるからです。
以下のような方に介護食の通信教育はおすすめです。
【家事などに忙しい】
自分や家族について「最近食が細くなってきたようだ」とか「固いものが噛めなくなってきた」などと、毎日の食事作りに不安を感じており、介護食に関する知識とスキルを身につけたい方。
【介護系の仕事に就いている】
訪問介護先で定期的に調理したり、グループホームなどの施設で食事を作ったりしているが、調理の研修を受ける機会はなく自己流で済ませているような方。
【学生だけど将来に備えて】
現在は学校で別の勉強をしているけれど、今のうちに介護食を作るノウハウを身につけておくことで、将来の仕事や身内の介護に生かしたい方。
介護食の通信教育おすすめ講座
キャリカレ(キャリアカレッジジャパン)
キャリカレは介護食アドバイザー資格が取れる講座で、介護食を手早く作れるように指導してもらえるので、家庭で実際に介護しておられる方におすすめです。
講座を受けると嚥下レベル別に計60品の料理のレシピ集をもらえて、たった10分で簡単に作れるレシピもあり、家事に忙しい方にも人気です。
期間は約3カ月ですが「1日わずか15分、3カ月で身につく効率カリキュラム」をうたっていて、講座開始から700日がサポート期間となっているので、安心して学べますよ。
講座の費用(税込)は一括払い39600円と分割払い(1880円×24回)がありますが、ネット以外で申し込むと講座料が高くなるのでネットから手続きしましょう。
講座はテキスト学習と専門家による添削指導が基本で、歯科医師と医師、管理栄養士の3名の介護食のプロが指導に当たります。
もし分からないことがあっても、3名のプロ講師に何度でも無料で質問でき、しかもスマホからでも手軽に聞けるので、仕事の空き時間を利用して学ぶことができます!
東京カルチャーセンター
東京カルチャーセンターの介護食アドバイザー養成通信講座は、期間6カ月で学習時間の目安は週に1日、それも30分程度なので、忙しくて時間が取れない方におすすめの講座です。
講座はテキスト学習と介護食のプロの講師による添削指導が主ですが、特に添削指導の回数は6回と他社よりも多く、着実に力が付きます。
テキストは生理学や栄養学、口腔ケア、献立作りや食材ごとの調理の注意点など広範囲な内容を体系的に編集してあるので、マスターすれば他の人に助言もできるようになります。
会員向けの実践セミナー(不定期)もあり、講座の講師や料理学校の先生方からの直接指導が受けられるため、より詳しい介護食の知識を身に付けたい方にはぴったりです。
実践セミナーには受講生交流会の時間もあって、自分と同じように勉強をがんばる仲間と知り合いになって情報交換したい方はぜひ受講してください。
講座の費用(税込)は、一括払い39800円と分割払い(6800円×6回か3450円×12回)があり、終了後のサポート期間はありません。
ユーキャン
ユーキャンは介護食の知識よりも、調理のポイントや介護食のレシピに重点を置いた通信講座なので、とにかく介護食の作り方を学びたいという方向けです。
介護食のレシピは通常の食事を食べやすく、噛みやすいように配慮したところが特長なので、がんばってマスターすればみなさんに喜んで食べていただけますよ。
受講期間内に全課題を提出して資格試験に合格すれば、介護食コーディネーターの資格を取ることができます。
資格試験は受講期間中ならば何度も受験できるので、仕事や家事・育児で忙しい方も自宅で好きな時間にチャレンジできますよ。
ユーキャンはテキスト学習と添削指導に加え、ネット環境があればスマホやパソコンで介護食の調理方法などについて見ることができるので、家事などの合間の時間を有効に使えます。
講座の費用(税込)は一括払い29000円か分割払い(2980円×10回)、学習期間は3カ月ですが、受講開始から6カ月は質問などの指導サービスを利用できるので、安心して続けられますね。
SARA(SARAスクールジャパン)
SARAは受講して出された課題をしっかり提出すれば、介護食マイスターと介護食作りインストラクターの資格が取得できるという、短期間で自分の得意分野を広げたい方にぜひおすすめしたい講座です。
これら2つの資格を取得できれば、より専門的な知識が身に付き、介護施設や関係企業で働く方は一層のキャリアアップとなりますね。
講座は2コースあり、そのうち介護食プラチナコースが卒業時に試験免除で資格が認定されるもので、期間6カ月、5回の添削があって受講料は79800円(税込)です。
もう一つの講座は介護食基本コースで、期間6カ月、添削5回で59800円(税込)ですが、資格試験は自分で受けなければならないので、介護食プラチナコースの方が人気があります。
いずれのコースも、介護食の基礎知識から流動食の種類と特徴、栄養とケア、実践的な介護食のレシピなど段階を踏んで学ぶので、介護食の初心者でもよく理解できますよ。
ホームページなどでは「女性のための」と女性をターゲットにPRしていますが、もちろん男性が受講することも可能です。
介護食の通信教育の申込み方法
- ネットの各ホームページを開く
- 「受講申し込み」ボタンを押す
- 希望のコース・講座を選ぶ
- 名前、住所など必要事項を記入
- 支払い方法を選ぶ(ゆうちょ・コンビニ決済、クレジットカード決済など)
ホームページ上に「受講申し込み」は見当たらないので、「無料資料請求」ボタンを押して資料を取り寄せるか、電話で問い合わせてください
【電話番号】
03-6265-5721(土日祝除く10~17時)
介護食の通信教育おすすめ講座まとめ・感想
ネット上で目に触れた介護食に関する通信講座はあまり多くはありませんでしたが、いずれもこれからの超高齢社会のニーズをにらんでおり、今後、講座数は増えていくでしょうし、資格取得のハードルも高まっていくと思われます。
今のうちに資格を取っておくことをおすすめします。
コロナの影響でリモート会議や在宅ワークが注目されていますよね。
学校でも大勢が一か所に集まって学ぶスクール方式から、ネットを生かした学習方式が導入されていますが、介護食の通信教育でも、もっとネット利用が進むといいですね。